七つの舞の紹介 



岩滝神楽は、今から約190年前の文政年間に伊勢太神楽本流十二社中の一社である弥作太夫(やさくだゆう)という人が、岩滝村の村人に伝承したものであ ります。丹後地方においては、様々な神楽が各地で行われておりますが、これほど古い歴史を持つ神楽は、この付近にはあまりなく、明治から昭和初期にかけて宮津市、中郡(京丹後市)与謝野町内、各地への伝承記録が残り、京都府教育委員会刊行の文化財資料にも丹後地方を代表する神楽として記されています。 また、岩滝の氏神を奉る板列(いたなみ)神社御輿倉には、文政年間の作とされる獅子頭が残り、天保年間に作られた太鼓の胴も残っています。 舞には、鈴の舞・四方掛(しほうがか)り・剣の舞・扇の舞、三宝の舞・乱(りゃん)の舞・御宝楽(ごほうらく)の舞の七種があり、与謝野町指定無形民俗文化財、「岩滝の獅子神楽」として指定されています。



鈴の舞

鈴は、神楽の執物(とりもの)の第一であり、その清々しい音色により、鎮魂(みたましずめ)の呪力を発揮します。この舞は、神楽開始の儀式であり獅子頭をかぶり、左手に御幣、右手に鈴を握り、まず氏神様を遥拝して御神徳(ごしんとく)を受けます。 岩滝の鈴の舞はテンポの良いリズムと御幣のまろやかな動きに特徴があります。


四方掛りの舞

鶏の声を模倣(もほう)した笛の音で獅子が目覚めます。猿田彦が竹のササラをかき鳴らして獅子を四方に誘います。獅子は、お頭の幣(ぬさ)を振って祓い清め天地四方に舞います。緩急のある荘厳な舞いです。


三宝の舞

剣は古来、魔除けなどとして邪気を祓う道具とされてきました。 まず、御頭が宝剣を口にして三方を舞清め、次に宝剣を抜き払って三方の邪気を切り祓う悪魔払いの舞であります。静かな中にも力強さを感じさせる舞でございます。


剣の舞

こ の舞は三方の舞と同じく御頭が宝剣を口にして舞う舞でございまして、最初に、御頭が宝剣を口にして天地四方に舞清め、次に宝剣を抜き払って天地四方の邪気 を切り祓う悪魔払いの舞であります。静かな笛の音と力強い太鼓の響きと共に舞う神々しい舞であります。猿田彦の動きの柔らかさも見所でございます。


扇の舞

扇は、末広で発展を意味し、縁起の良いものであります。神楽ではこれを魂の象徴としています。 暁を告げる起こしの笛で目覚めた獅子は、猿田彦の扇が欲しくて、付きまとうが、なかなか得られない。 猿田彦は扇をちらつかせてじゃれ付くが、とうとう扇を獅子に与えてしまいます。 獅子は、喜び狂喜乱舞します。 この舞は氏神様の鎮魂(みたましずめ)の舞であります。


乱の舞

こ の舞は、激しい舞で、そのらんらんとした大きな目で邪気を封じ金色の歯がみにより悪魔を圧します。 まず、岩穴に隠れた獅子が外をその目で威圧し様子をうかがいます。邪気を感じ勢いよく飛び出した獅子は、自分の縄張りを歩き回り、先ず自分の汚れを落とし ます。身を清めた獅子は悪魔を威嚇し飛び掛り戦います。そして最後には力尽きてしまいます。邪気と戦うと同時に、氏神様を喜ばせる舞であるとも言われています。


御宝楽舞

この舞は板列稲荷神社の神前のみで奉納される舞で、特別な舞であります。 猿田彦が竹のササラをかき鳴らし、軽快な拍子で獅子と猿田彦の合わせが見ものです。


※  舞についての資料提供 伊勢大神楽 渋谷社中


MENU

inserted by FC2 system